かぐや様は告らせたい 16巻の感想

四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝編」の佳境はとても読み応えがあるものだった、もちろん子安つばめ、石上優そして伊井野ミコの三者三様の心理描写はいうにおよばず。そこに大仏こばちの独白は石上とミコを長い間見守ってきたものとして、彼女の「きがついてしまう」という独白は物語に深みをあたえ、これからの彼彼女らの動向にまた、目を離せなくなっていくだろう。

次巻以降の学校行事等でからんでゆくのがとても楽しみである。

153話における、クリスマスプレゼントを石上とかぐやで探しに行く場面では、もちろんかぐやのブラックボックスな世間知らずと石上の陰キャの妄想が十二分に発揮されており安定感のある話となっている。

とはいえ、それはただの前哨戦にすぎない、かぐやの本命クリスマスプレゼントをあげたいという、相手にたいして石上優の「もし、そいつがろくでもないやつだったら 僕何が何でも止めますからね」というセリフは石上の過去の事件と今現在の時間の流れの深くつながっていることを指し示し、「正しくないこと」を厭う石上らしいセリフといえよう。

また15巻での四宮かぐや(氷)の紹介文にもあるように、彼女は石上を正しく導きたい考えがあると説明がある、この後輩先輩の共助の関係は見ていて、とても温かな気持ちになることができる。

160話、白銀父がなぜここで出てくるのか、彼にしか言えないセリフがここにある。高校生の恋愛を温かくみまもる存在…それが白銀父だとはだれが想像がついただろうか。

悩める子安つばめに、この物語の一つの回答が示唆される。

恋愛に「永遠」はなくとも「真実」はあるかもしれないと彼は語る。これは以前の巻で四宮かぐやが柏木神に尋ねた問答であるともいえる。彼らは高校生であるがゆえ、「真実」という言葉にむずがゆさを感じ回答を出すことはできなかった。

その答えがいま16巻で白銀父から語られる、またそれを白銀とかぐやのデートを介して進んでいく160話は私がここで記述するよりは実際に手に取って読んで欲しい。

そんな内容になっている。159話と160話は前半後半合わせての一つの話になっているが、159話の映画館デートは第1巻のパワーアップバージョンである。

かぐやさまは告らせたいは真実の愛をもとめた少年少女たちの成長物語である、物語を追ってきたファンならば彼らの成長をとても喜ばしく思えるだろう。

16巻は最終話であるマキちゃん回は涙無くしては読むことができない話である。マキちゃんの未来に幸せがあらんことを。

かぐや様は告らせたい 16巻の見所はココ

161話四条眞妃は悟りたい」を推す。

16巻はほかに素敵な話がたくさんあるが、私個人、このかぐやさま作品の中でもっとも好きなキャラクターがマキちゃんであるので、ぜひともこの辺りはお許し願いたい。

おそらくこの物語の中でキーパーソンのひとりである四条帝が初登場している、それを差し置いてでも、マキちゃんが愛欲に対する悟りを得るための苦行を重ねていくシーンはとても涙なしには読めない(観光ともいう)。他の彼らがクリスマスを通して、更に関係性を発展させていく中で、「行き過ぎた愛は身を亡ぼす」という言葉はだれのために語られたのかとても楽しみである。

マキちゃんファンとしてはマキちゃんが一話まるごと赤坂先生の取材旅行のメインパーソンに選ばれてとてもうれしかったし、先生には感謝しても感謝しきれない。

炎炎ノ消防隊 1巻の感想

この巻は4部構成になっていると思います。

最初はシンラの入隊初日の出来事。

駅にいたシンラは燃え上がる電車を目撃します。

その電車には焔ビトがいました。そこに特殊消防隊が現れシスターが祈りを始めます。

そして消防隊が焔ビトを倒します。倒した後、落下物からシスターを守ったシンラ。

焔ビトを倒しにきた消防隊はシンラが入隊する第8消防隊でした。

入隊初日の夜ベッドで昔の出来事を思い出すシンラ。

そんな中警報が鳴り響き、現場に向かうのでした。

初めての現場でひどく動揺するシンラ。

ヒーローになりたいという思いで恐怖に打ち勝ったシンラは焔ビトをはじめて鎮魂します。

そして、最後に被害者の家族から感謝の言葉をかけられました。

二つ目は第8消防隊にアーサーの入隊。彼はシンラと同じ訓練校でした。

入隊初日からシンラとどちらが強いかで揉めます。

その頃マキはシスターに自分の能力で火からプスプスを作りだしていました。

シンラとアーサーが口論している途中に騒ぎを聞きつけた火縄中隊長が現れます。

中隊長はまずプスプスに水をかけて消してしまいます。涙するマキに火で遊ぶなと忠告します。

続いて、消防官新人大会に向けてシンラとアーサーの実力を見るためにマキと勝負させます。

最初はシンラとの勝負。最初の一撃をくらい、攻撃を受けないために空へ飛びますが、マキの能力で炎の力を弱められて降下。

とどめの一撃をくらい屋上から落ちてしまいます。

続いて、アーサーとの勝負。

彼の能力で作られたエクスカリバーの刀身を消そうとするものの消せないマキ。

しかし、マキに倒されたアーサーのオウガという一言に激昂するマキ。

シンラも戻ってきますがマキの能力でシンラの炎とアーサーのエクスカリバーの刀身がプスプスのような感じになります。

さらに、その炎が合体して巨大な生命体ができます。

それを見て、シンラとアーサーは降参するのでした。

三つ目は住宅街で焔ビトの鎮魂。警報を受けて出動する第8消防隊。武器を持っていたシンラは人前では必ず隠すよう指示を受けます。

現場に着いた際、武器を見せてしまってたシンラとアーサー。

その姿を見て注意する桜備。次の瞬間、謎の爆煙を目撃します。

アーサーが焔ビトを鎮魂した瞬間爆発に巻き込まれる第8消防隊。

桜備はその場にあった写真を守り、焔ビトになった家族の娘さんに渡すのでした。

最後は新人大会の開始。大会が始まり、能力で上へ向かったシンラ。中に入って被害者役を探していると謎の男がそこには立っているのでした。

炎炎ノ消防隊 1巻の見所はココ

個人的には1話の60から65ページと3話の141から146ページの2箇所がおススメです。

どちらも新人のシンラとアーサーの新人がゆえの描写がとても強くなっています。

1話の方では初現場ということでシンラはとても動揺しています。特に逃げ遅れた従業員の焼死体を見てひどく恐怖していました。

一方、3話の方は武器を隠せと指示されたにもかかわらず出してしまったシンラとアーサー。

二人とも焔ビトを倒すのは当たり前だと思う一方、鎮魂ではあるが人殺しだからそれを意識した行動をとるようにと指示した桜備。

被害者の関係者の配慮を大事にするよいう点では経験の差を見せつけられたと思いました。

しかし、この描写が今後シンラとアーサーがどのように成長して行くのか期待させるようになっていると思いました。

凪のお暇の感想

凪が空気を読みすぎたり気を使いすぎたりする部分に、自分と重なる部分があり、とても共感できる漫画です。

SNSで、自分だけ誘われていないのではないかと焦ったり、別に自分が良いと思っていない記事にもつい、イイね!を押してしまったり、必死になってしまう凪の気持ちがよく伝わってきます。

凪の、唯一の節約が趣味という冴えないキャラクターも、好感が持てるポイントです。

凪の口癖「わかるー」というのも、女性はよく実際の会話の中で使うし、心がない「わかるー」はすぐ見抜けるよな〜と、思いながら読んでいました。

息苦しさを感じている女性なら、世代を越えて共感できる漫画だと思います。

漫画凪のお暇の各巻を読みたい方はコチラが参考になります。

漫画凪のお暇の絵が比較的シンプルで、そこもまた可愛いです。

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エリック
マンガをこよなく愛する自由人