AGA治療薬であるプロペシア錠は全世界で多くの方に使用されています。
今回はそのプロペシア錠の副作用やジェネリックについて説明します。
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プロペシア錠:AGA(男性型脱毛症)治療薬
プロペシア錠の製薬会社であるMSD社の調査によると、プロペシア錠服用者の約8割に薄毛改善効果がみられると高い結果が報告されており、プロペシア錠を6ヵ月以上継続して服用を続けた男性の90%にこのような高い効果を実感しているとされています。
有効成分であるフィナステリドは、抗アンドロゲン薬のひとつとして、1992年にプロスカーという商品名で販売されていました。
男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)へと変化させる、Ⅱ型5-α還元酵素を阻害する作用を持っています
研究を進めた結果、男性型脱毛症にも効果があることが判明したため、1997年に男性型脱毛症治療薬として認可されました。
その後、日本では2005年から製薬会社のMSDで販売が開始されています。
ジヒドロテストステロン(DHT)はAGA(男性型脱毛症)の原因となることが分かっており、このジヒドロテストステロン(DHT)の増殖を抑える効果があるフィナステリドは男性型脱毛症治療の効果に大きく期待することができます。
ジヒドロテストステロン(DHT)とは、ステロイドの一種であり、性ホルモンおよびステロイドホルモンとして機能しています。
5αリダクターゼとテストステロンが結びつくことによって、ジヒドロテストステロン(DHT)が発生し、ジヒドロテストステロン(DHT)はヘアサイクルの成長期を短縮してしまうために抜け毛の原因となっているのです。
AGA治療薬であるプロペシア錠に含まれる成分には、そのジヒドロテストステロン(DHT)の生成自体をを阻害する作用がありますので、継続して服用し続けることで抜毛の予防と毛量増加効果が期待できます。
一般の薬のように、食前、食後、就寝前など服用時間に決まりはありませんので、ご自身が服用しやすい時間に1日1回忘れずに服用していただければ効果があります。
服用を始めてから3ヶ月前後で増毛や抜け毛が減少する等の効果がみられる方が多いです。
それから6ヶ月ほど経つと、家族や友人が違いに気が付くほどの効果が期待されます。
さらに数ヶ月服用を続けていきますと、あきらかに毛量が増え、抜け毛の減少を感じられるほどの効果がみえ始め、服用してから1年以上経過すると、薄毛が気にならなくなったと実感される方が多数いらっしゃいます。
継続して服用された方の中には、3年間服用を続けた結果、98%の方に毛量が増えたことを周囲の反応で実感した等、明らかな脱毛症の改善がみられました。
服用を始めてから、およそ3ヶ月目以降で効果が実感できる方は多いですが、元々の毛量や毛質によって個人差はありますので、大半の方に効果を実感して頂けるまでには、6ヶ月程度はかかるとされています。
効果がみられないからと言って、途中で服用を中断してしまうと、ジヒドロテストステロン(DHT)のはたらきが活性化し、服用する前の状態に戻ってしまう、または服用する前よりも脱毛症が酷くなったと再度受診される方が多いので、根気良く服用を継続することをおすすめ致します。
プロペシア錠の服用を始めてから、およそ3ヶ月目以降で効果が実感できる方が多いのですが、元々の毛量や毛質によって個人差はありますので、大半の方に効果を実感して頂けるまでには、6ヶ月程度はかかるとされています。
効果がみられないからと言って、途中でプロペシア錠の服用を中断してしまうと、ジヒドロテストステロン(DHT)のはたらきが活性化し、服用する前の状態に戻ってしまう、または服用する前よりも脱毛症が酷くなることが多いです。そうなってから再度受診される方が多いので、根気良く服用を継続することをおすすめ致します。
効果が出にくい方も稀にいますが、そもそも服用方法が間違っている場合も多くあるので、医師から説明された量や頻度を必ず守り、正しく服用することが大切です。
プロペシア錠を含む内服薬は、できるだけ水で服用しましょう。
コーヒーや牛乳、アルコール類など、水以外の飲み物で服用してしまうと、薬の体内への吸収力が低下してしまったり、薬の成分を変化させてしまったりすることで、発毛効果が出にくくなることがあります。
しっかりと発毛効果を出すためにも、正しい方法で服用することが大切です。
また、他の薬との併用による飲み合わせが問題になったというケースは報告されていませんが、日常的に他の薬を摂取している方で同時に服用することに不安を感じる方は、医師に相談することをおすすめします。
AGA(男性型脱毛症)プロペシア錠の副作用
AGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)であるプロペシア錠は、世界で初めての服用できるAGA治療薬であり、全世界で使われているお薬です。
フィナステリドを成分とするプロペシア錠は、その作用機序から5α-還元酵素II型阻害薬と呼ばれます。
フィナステリドには、男性ホルモンのテストステロンを、脱毛の主な原因として考えられているジヒドロテストステロンに変化するための酵素である5α-還元酵素II型の働きを阻害して、働きを弱める作用があります。
髪の成長期を止めて抜け落ちやすくさせるジヒドロテストテロンが少なくなるため、髪の成長期が長くなりしっかりとコシのある髪の毛が生え続けるという育毛効果があり、これによって薄毛改善の効果が期待されています。
フィナステリド錠、プロペシア錠の副作用で最も出現頻度の高いものは男性機能の低下です。
男性機能の低下に関する症状は勃起機能不全、射精障害、精液量減少、リビドー減退(性欲の減退)があります。
ただし、市販後調査によるとこういった副作用の発生は1%未満でした。
出現頻度が不明とされる副作用は、生殖機能で言いますと睾丸痛、血精液症、男性不妊症、精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)があります。
また、プロペシア錠やフィナステリド錠だけでなくすべてのお薬にみられる副作用として瘙痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫、肝障害があり、プロペシア錠の副作用で最も重症なのが肝障害と言われています。
肝障害の場合、だるさ(倦怠感)、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色という初期症状が見られますので、もしこの症状が見られましたら医療機関を受診されることをおすすめします。
なお、肝機能に障害がある方は、服用の際は必ず医師との相談が必要です。
AGA(男性型脱毛症)プロペシア錠のジェネリック
「フィナステリド」は、プロペシア錠のジェネリック製剤です。
簡単に説明すると、プロペシアの特許期間が過ぎたので、真似をして作ったクスリということです。
薬品は薬効成分に、賦形剤を加えて薬剤の形になっています。
プロペシアの場合、薬効成分は1mgで、結晶セルロース、乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウといった賦形剤と呼ばれる物質を149mg加えて、0.15gの錠剤にしてあります。
「フィナステリド」などのジェネリック製剤では、なるべく安く製品を作らなければ売れませんから、この賦形剤の部分を安い物質で作っていることは推定できます。
薬効成分で副作用が出なくても大量に加えられている賦形剤で副作用が出ることもありますので注意が必要です。
「フィナステリド」が商品名と思われることも多いのですが、「フィナステリド」は成分名です。
有効成分フィナステリドは、飲み始めてしばらくすると初期脱毛が起こる場合があります。
知らずに飲んで逆に抜け毛が多くなったらびっくりしますよね。
フィナステリドは乱れてしまったヘアサイクルを通常の周期に修正してくれる働きがあります。
サイクルが通常になる前の残っていた髪の毛が、新しい周期の髪の毛に押し出されて抜けてしまうのです。
これは初めてフィナステリド錠を摂取した人に起こる現象で、飲み続けていれば症状は治まります。
初期脱毛は必ず起こるわけではありませんが、効いている証拠なので心配しすぎず大丈夫だということは覚えておきましょう。
フィナステリドは、女性や未成年は使用することができません。
特に妊娠中の女性や、授乳中の女性は禁忌(服用禁止)に指定されていて、実は触ることもNGなのです。
その他、未成年は日本での臨床試験が20歳以上だったため、安全性が確立されていないため服用することができません。
医薬品は正しく使っていても、副作用の発生を防げない場合があります。
そこで、医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。
給付の請求は、健康被害を受けたご本人またはそのご遺族が直接PMDA(医薬品医療機器総合機構)に対して行います。
その際に、医師の診断書や投薬・使用証明書、受診証明書などが必要となります。
支給の可否は、厚生労働省が設置し外部有識者で構成される薬事・食品衛生審議会における審議を経て、厚生労働大臣の判定結果をもとに決定されます。
医療費は支給の対象となる費用の支払いが行われたときから5年以内など、給付の種類ごとに請求期限が設けられています。
期限が過ぎていないかどうかは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページにてご確認ください。
違法で危険なAGA(男性型脱毛症)治療薬の個人輸入
海外の正規の医薬品を商業目的で輸入するためには厚生労働省の許可や承認が必要ですが、個人的に使用することが目的であれば厚生労働省の許可を得なくても輸入できます。
しかし、製造国でさえ認可されていない薬品を輸出している業者も多いので、注意が必要ですし、製造国で認可されていない薬品は個人での使用が目的でも違法です。
健康被害を受ける危険性
個人で輸入した医薬品はたとえ販売国の基準を満たしていたとしても、日本国内で有効性や安全性などのチェックが行われていません。
販売国によっては医薬品の検査基準が低く、日本国内では認可できないようなものもあり、健康面での悪影響が否定できません。
上記にも記載したように、個人輸入は製造国でさえ認可されていない薬品も購入できてしまうため、有効性だけでなく安全性についても問題があるものがあります。
医薬品の偽造品を購入するリスク
個人輸入でも購入できるAGA治療薬の中には、良く知られたAGA治療薬も多く販売されています。
しかし、海外のAGA治療薬販売サイトで購入した場合、注文したAGA治療薬とは中身が全く違う偽物が届くことがあります。
また、個人輸入の手続きをしても製品が手元に届かない詐欺を目的とした巧妙なサイトも多くあります。
副作用が起きても保証制度がない
医薬品で重大な副作用を受けてしまった時に、正規の薬剤でしたら、「医薬品副作用被害救済制度」で、医療費や年金などの給付を公的に受けられますが、個人的に医薬品を輸入して使用した場合には、公的な救済の対象になりません。
個人輸入のAGA治療薬は副作用が起きても自己責任です。
安いからという理由で海外のAGA治療薬を個人購入したもの、副作用が起きて病院を受診し、結果的に多額の医療費がかかることもありえます。
個人輸入したAGA治療薬で、後遺症が残るような重篤な健康被害を受けても公的な救済は一切受けることができません。
引用:https://ikebukuro-aga-clinic.jp/
プロペシア錠:AGA(男性型脱毛症)治療薬のまとめ
プロペシア錠は、最も早く日本で発売されたAGA治療薬です。
TV-CMの効果もあり、現在でも、最もよく知られているAGA(男性型脱毛症)治療薬です。
ザガーロカプセルよりも安価に購入でき、副作用も少ないことから、現在も多くの男性が服用しています。
個人輸入でプロペシア錠のようなAGA治療薬を入手している方もいるようですが、リスクの方が高いのでお勧めできません。